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「ディア・ドクター」ってどんな映画?

在放映中のディア・ドクターを見に行った。以下ネタばれ注意。

画「ディア・ドクター」。「ゆれる」、「蛇イチゴ」の西川美和監督の最新作。
西川監督はまだ30代半の若手実力派監督。大学卒業後、是枝裕和監督に見出され、同監督の「ワンダフルライフ」にスタッフとして参加。以後フリーの助監督として諏訪敦彦監督の「M/OTHER」など、数々の名画に携わりキャリアを積み重ねている。2002年の「蛇イチゴ」の監督デビュー以後は、テレビドラマや短編映画などをこなしながら今年で監督としては7年目となる。また、映画制作の他(他ではないかもしれないが)、文筆活動も精力的で「ゆれる」のノベライズ版では三島由紀夫賞候補に、「ディア・ドクター」の原作にあたる「きのうの神さま」では直木賞候補となっている。

「その嘘は、罪ですか。」

作のキャッチコピーであり、映画の大きなテーマでもあるこの命題。
超高齢化過疎化の進む絵にかいたような田舎の雇われ医者が高齢の患者、その家族を相手に日々の仕事をこなす。QOLやケアなど、ただ長く生きることが人生の幸福につながるわけはなく、社会的にも実際の現場でも、様々な取り組みが行われているのだろうが、様々な人間関係によって複雑に構成されるその人の生死の問題は、もはやその人だけのものではなく、現場の人間の葛藤がそこにはあるのだろう。その緊張感や空気感というものをスクリーンを見ている自分たちも体感できるような、“リアル”な描写だった。
結局、孤独であるということが問題なのかもしれないというのが感想で、当たり前だけれど、何百万人の人がいても、それとは無関係に孤独であることはあるし、そんな赤の他人でなくても、たとえば家族の中にいてもそれは同じだろう。人の生死という問題は、自分の人生とは別のレベルでの問題でもあって、それはすなわち自分もその一部である他者との関係性においてということだが、生きている人にとっては、その“生死”の問題はその人の“生”の問題でしかない。保険とか、介護とか、現代社会は死ぬ人にとってなんと死ににくい社会だろう。

作では医大の研修医がその村に滞在する2ヶ月間と、事件後の捜査の様子という大きく2つの流れを巧みに掛け合わさってストーリーは進む。前者のみでは、感動ものになりかねないテーマ、ストーリーだが、後者の“疑ってかかる”視点、どこか冷めた語りが、見る側に自らの判断をするための隙間を作ってくれているように感じた。こういったストーリーはやりつくされている感があるが、非常に巧みに描いていると思った。

DVDが出たら買います。

◆参考website
Wikipedia 西川美和
『ディア・ドクター』公式サイト
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